日本医科大学付属病院

当院は870床を有する大規模な病院であり、精神科は27床の閉鎖病棟を有している。高度専門医療機関として、統合失調症(F2)、気分障害(F3)、神経症性障害(F4)などの治療に当たっている。また児童思春期外来を開設しており、外来・入院において児童思春期症例を幅広く経験できる。修正型電気けいれん療法の実施件数も多く、クロザリル登録医療機関であることから他精神科医療機関より難治性や身体合併症を有する症例を紹介されることも多い。修正型電気けいれん療法も年間400回近く実施しており、重篤な身体合併症を有するハイリスクの症例に対しても他診療科との密接な連携の下修正型電気けいれん療法を実施している。MRI、SPECT、脳波などの各種検査を実施できることから、認知症を中心とした器質性精神障害(F0)の鑑別診断目的の紹介受診・入院も多い。当院ではコンサルテーション・リエゾン活動が盛んであり、他診療科よりせん妄やストレス関連の問題を中心に年間500件を超える診察依頼がある。高度救命救急センターを有しており、自殺未遂者への介入を中心に年間160件を超える診察依頼があり、自殺未遂患者への介入を急性期のみならずpostventionを含めたケアを経験できる。若手医師の症例発表、研究成果発表の場として院内外の研究会を年6回程度開催している。

診療実績はこちらへ。

日本医科大学千葉北総病院

日本医科大学千葉北総病院は高度救急医療および災害医療、がん拠点医療を提供する 600 床の大学病院の分院であり、研修指定病院である。医療過疎地域にも該当し地域医療の一端を担う役割がある点を持つ。当施設は精神科病棟を有さず外来医療が中心であるが、一般病床による入院治療も行っている。一般病床であるため入院症例は限定されるが中等度の気分障害が多く、無痙攣性通電療法を積極的に行っている。そのほか、千葉県では最も早く光トポグラフィー検査の施設認定を受け、気分障害の外来患者数は県下でも有数である。 高度救命センターを有するため、コンサルテーション・リエゾン活動が活発であり、がん拠点病院および認知症疾患医療センターであるため緩和ケアや認知症ケアなどのチーム医療にも力を入れている。そのため今後総合病院の担うべき他科や多種職と連携した精神科医療の技法や経験を積むことができる。外来診療やコンサルテーション・リエゾン活動において、初診した指導医から割り振られた典型的な統合失調症・気分障害・神経症性障害および認知症の再診治療にかかわり、スタッフの一員として治療計画を策定する。疑問点は指導医に直接あるいはカンファレンスの場で相談しながら治療をすすめることで、専門医になるために必要な経験や適切な判断力を身に付け自律した行動ができるようになる。心理研究生の受け入れもしているため,定期的な心理療法の勉強会を行っており、外来治療にも積極的に認知行動療法を取り入れている。地域的に研究会が多く(年に 6回以上)開催され、研修生には発表の場を与えるように心がけている。

日本医科大学武蔵小杉病院

日本医科大学武蔵小杉病院は372床の総合病院であり、精神科病床を持たず、3次救急施設である救命救急センター入室患者の精神科対応と、入院外来を問わず他科からの依頼患者の対応であるコンサルテーション・リエゾン診療を主としている。

日本医科大学多摩永山病院

日本医科大学多摩永山病院は、一般病棟401床、22診療科を有する総合病院であり、精神科診療はコンサルテーション・リエゾンに特化している。救命救急センターにおいては自殺をはじめとした多彩な疾患、症例を経験することが可能である。また東京都がん診療拠点病院でありサイコオンコロジー外来、緩和ケアチームに参加し、がん医療における精神医学的ニーズに関して学び、治療経験を積むこともできる。