伝統的に他大学、他科からの転入者を広く受け入れ自由な雰囲気があります。現在は全国19大学の卒業生を受け入れています。入局後は、最初の2年間を大学病院で研修し、3~4年目を関連病院にて研修することで精神科全般に関しての知識を身に付けます。この間に指定医の申請をし、5年目に大学へ戻り、専門医の取得と後進の指導に当たります。

プログラム

専修医1年目は日本医科大学付属病院で指導医の下で臨床精神医学を基本から研修します。専修医2年目になると、日本医科大学付属病院あるいは他の付属病院で研修し、外来診療などができるようになります。大学院に進学も可能です。専修医3‐4年目は精神科病院で措置症例などの急性期治療のみならず、精神科リハビリテーションから社会復帰などの社会的側面の研修を受けます。その後、各付属病院にて上級医として指導的立場となります。なおこの期間に専門領域に関する病院での研修も可能です。4年次に日本精神神経学会専門医および精神保健指定医を取得します。

学会専門医および精神保健指定医の取得

付属病院は日本精神神経学会専門医の認定施設であり、スタッフの大半が指導医の資格を持っています。また厚生労働省が認定する精神保健指定医取得についても、プログラム最終年で取れるよう配慮しています。なお、過去3年間での専門医・指定医の合格率は100%です。

女性医師の受け入れについて

精神科における女性医師のニーズは年々高まっています。当教室はこれまで多くの女性医師を受け入れ、家庭を持ちながら専門医を取得したOGが数多くおり、OGによる女性精神科医師の会も作られています。女性のライフイベントに応じて、実務経験に空白をできるだけ作らず、かつ負担がかからないような環境の提供に力を入れています。